Cinemapping

映画の感想、考察など。感情を言葉にしたくなったら書きます。

【感想】14歳の栞

皆さん、おはようございます、こんにちは、こんばんは。

UniCosmoです。

 

3月と言えば別れの季節ですね

 

卒業式とか異動だけが別れの場ではなくて、クラス替えも別れの場でもあるのかなと思えた映画の感想です。

 

今回書きたい映画は「14歳の栞」です。

 

14歳の栞 監督:竹林亮

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14-shiori.com

 

 

youtu.be

あらすじ

あの頃、一度も話さなかったあの人は、
何を考えていたんだろう。
とある中学校の3学期、「2年6組」35人全員に密着し、ひとりひとりの物語を紐解いていく。
そこには、劇的な主人公もいなければ、大きなどんでん返しもありません。
それなのになぜか目が離せないのは、
きっとそれが「誰もが通ってきたのに、まだ誰も見たことのなかった景色」だから。
そしてその35人全員が、どこか自分と重なってしまうからかもしれません。
まだ子供か大人かも曖昧なその瞬間、私たちは、何に傷ついて、何に悩んで、
何を後悔して、何を夢見て、何を決意して、そして、何に心がときめいていたのか。
これは、私たちが一度立ち止まり、
いつでもあの頃の気持ちに立ち返るための「栞」をはさむ映画です。

 公式HPより引用

 

感想

ごめんなさい

やらせだと思って見に行ってました。でも色んな描写・人物からやらせじゃないと確信しました。自分の心は汚いね!

 

本当に制作陣の方々に土下座したい。

 

スクリーンに映るのは等身大の14歳の少年少女たちで、もう濁りのない14歳なんですよね、「リアル」よりもリアルな映画でした。

 

自分の14歳はそもそもあまり記憶にないし、思い出もピンとくるものがなくて、薄いものだったのかと思いながら見ていて

 

それでも、スクリーンに映る35人はどこかしら自分に重なるものがあって、一瞬でも14歳の感覚に戻れたのかな…

※特殊タイムマシン映画ですね

 

そもそも14歳って人生最初の転換期(思春期)な気がして、心も体も大人に急に近づくのに、まだ届かないみたいな、このムズムズ感…

「大人になれないけどもう子供じゃない!」みたいな、あのむず痒い感じ

だからこその「ありのまま」をぶつけられる120分

 

"クラス"という場所で35人1人1人の顔も言葉も気持ちも映し出されて、みんな違うのに、どこか過去の自分と重なってノスタルジーに浸ってしまった

 

良い映画とか悪い映画のくくりが当てはまらない、切り取った日常風景なのに泣いてしまうし、色んな感情で大洪水状態です。

 

見た後は、

教室の喧騒、眠たい授業、面白い授業、甘酸っぱい青春、部活に打ち込んだ放課後、友人と帰った下校道、人気の先生、ワケの分からない先生、突然ブチ切れる先生、話の長い校長、窓側席からの景色、ワクワクする席替え、飽きない給食、ふざける人、ムードメーカー、無口な人、謎な人

全てが鮮明に見えてくる。

 

そしてその時の自分はどうだった?

 

14歳の自分、この映画の誰よりも劣っていたのでは?

何ができていたんだろう、あの頃の自分

 

沸々と過去の自分に対して思うことが出てきて、

結論、自分も年を取ったという現実に襲われた。

 

それでも今このタイミングで、なんて事の無い過去の自分を思い出せて良かったのかな

 

未来の自分から14歳の自分へ

さよならとただいま。

 

最後に

 

 

けっこう個人情報とか出てる映画なのでよく企画が通ったなぁと驚いた映画でした。

公式からも言われてるように"実在"する一人一人なので誹謗中傷とか、よけいな詮索とかは辞めましょう!

 

平和に優しくこの映画が知られていくことを祈っています。

上映劇場はまだまだ少ないですが、是非見てほしいです。

 

ではでは。